HOME > 活性酸素について教えてください。NO.3

人間は酸素がないと生きていけません。
酸素は、われわれが呼吸すると細胞に運ばれてブドウ糖や脂肪などがエネルギーに変わるときに燃えやすくする役割、エネルギーに変換する大切な役割を果たしています。
非常に大切な物質ですが、反面で活性酸素という厄介な物質を発生させています。
酸素のうち98%は有効に使われますが、残り2%は活性酸素になってしまいます。
つまり、酸素は必要不可欠な物質ではあるけれど、一方で活性酸素のような困った物質を生産するという二面性をもっているわけです。
酸素を取り入れる量が多ければ多いほど活性酸素の発生量も増えてしまうため、注意が必要です。
医療用の酸素吸入は、もともと呼吸器に問題があって酸素の取り込みが難しい人用に、厳密なコントロールが行われているので安全です。
健康な人が純粋な酸素を大量に吸入し続けると大変危険です。
ラットを使った実験では、100%酸素の中にラットを入れておくと数日で死んでしまうという報告があります。
現代社会には、活性酸素が発生しやすい要因がたくさんあります。
例えば、排気ガスに含まれている窒素酸化物は体内で発生する活性酸素と反応して、呼吸器の炎症を悪化させることがわかっています。
タバコに含まれるニコチンやタールも同様で、活性酸素の発生と呼吸器の炎症の原因になります。
これらの化学物質には発ガン性も指摘されています。
あるいは農薬や食品添加物に含まれる化学物質も活性酸素の発生源とされています。
これらが体内に入ると、カラダは異物に反応して活性酸素を発生させるのです。
過剰な運動も活性酸素の原因になります。
運動すると呼吸が増え酸素をたくさん取り込むことになり、その一部が活性酸素に変わってしまいます。
軽い運動は健康の維持にとって重要ですが、過ぎたるは及ばざるがごとしで、運動のしすぎも決してよいこととは言えません。
活性酸素は、本来、細菌やウィルスを殺すという大切な働きをもっています。
細菌やウィルス、あるいはガン細胞のような敵・異物に対しては、免疫細胞(リンパ球等)がこれを殺しますが、そのときに武器として放出するのが活性酸素なのです。
しかし活性酸素は細菌やウィルスなどの敵だけに作用するのではなく、周辺の健康な細胞も傷つけてしまいます。
大量に放出されれば、細菌やウィルスも死にますが害もあるのです。
よく知られているのは消毒薬のオキシドールです。
オキシドールは活性酸素の一種の過酸化水素と水を混ぜたものです。
昔は擦り傷などは必ずオキシドールで消毒したものです。
殺菌力は強いのですが、他の組織や細胞も傷つけてしまうので、最近ではあまり使われなくなりました。

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